『ヒノキゴケ・コツボゴケ・ホソバオキナゴケ・石』を使用した苔テラリウムの作り方を紹介していきます。
作品『No.1|ヒノキゴケ・コツボゴケ・ホソバオキナゴケ・石』
使用素材
- ヒノキゴケ
- コツボゴケ
- ホソバオキナゴケ
- 石(雲母花崗岩)
- 石(石英)
高さと形状の異なる3種類の苔と、石を使い作成しました。
苔テラリウムの作り方『素材・用品の準備』
最初はテラリウムを作成するための「素材」と「用品」を準備します。
作り始めると手が濡れていたり土が付いていたりして、足りない素材やしまってある用品を持ってくるのが大変です。
あらかじめ机の上に準備することで、作業がグッと楽になります。
苔テラリウムの作り方『容器の洗浄』
苔などを準備する前に、まずは『容器』の洗浄をしっかり行っておきます。
屋内で鑑賞することが多いテラリウムでは、カビ等を寄せ付けない工夫が必要です。
汚れの付いた容器ですと、その汚れをもとにカビや虫が発生する原因になるかもしれません。
しっかりと洗浄を行っておきましょう。
苔テラリウムの作り方『石の洗浄』
使う前に洗浄が必要です。
石には菌や土や砂が付いている場合が多く、容器の中に汚れを入れる原因となってしまいます。
容器内は湿気の多い環境となりますので、カビや虫が寄り付くことにつながってしまいます。
屋内で楽しむことの多いテラリウムなので、特に清潔を保つように心がけましょう。
せっかくの癒しのアイテムが、虫の温床になってしまってはとても悲しいですね。
苔テラリウムの作り方『土入れ』
綺麗な容器が準備できましたら、土を入れていきます。
口の大きな容器ですと簡単なのですが、小さな容器を使用するテラリウムでは、思ったより入れるのに苦労するかもしれません。
園芸用のスコップを使うと、スコップが大きすぎて、よくこぼれてしまいます。
『土入れ』や『計量スプーン』、『スプーン』などを使うといいでしょう。
今回は、軽量スプーンを使用しました。
苔テラリウムの作り方『水入れ』
土を入れたら、土を湿らせておきます。
乾燥したさらさらな土ですと、苔を植え付ける時にすぐに抜けてしまいますし、苔の乾燥にもつながってしまいます。
水入れの際に、ジョウロを使うと大きすぎ!
という時に便利なのが『水差し』です。
100円ショップにも売っている便利な道具なので、ぜひ入手してみてください。
ピンポイントで狙えて、とても便利ですよ。
苔テラリウムの作り方『石の配置』
素材の配置を行う際には、苔よりも先に石を配置したほうがいいでしょう。
先に苔を入れておくと、石と苔を隣り合わせで置こうとした場合、隣接する部分の苔を石でつぶしてしまう可能性があります。
また小さな容器を使いますので、石のレイアウト変更はとても大変です。
はじめにしっかりと場所を決めてあげましょう。
苔テラリウムの作り方『苔の下処理』
土台の土の準備ができたら、次は苔の用意をします。
下処理の例:ヒノキゴケ
まず、茶褐色になった物はピンセットなどで、丁寧に除去してください。
鮮やかな緑色のなかに茶褐色が混ざると、どうしても綺麗なテラリウムはできません。
次に、長すぎる茎を切っていきます。
数本束ねて切ると、長さが揃えることができますよ。
特に茎の長さに決まりはありませんが、容器の大きさと、入れた時のイメージで調整してみてください。
ヒノキゴケの場合、高さのある苔で立体的に楽しめるので、あまり短くしてしまうと長所がが失われてしまいますので切りすぎに注意です。
また、天然苔を使用する場合、カビや虫が気になる方も多いはず。洗浄方法を紹介している記事もあるのでチェックしてみてくださいね。
苔テラリウムの作り方『苔の配置』
下処理のできた苔を配置していきましょう。
全体のレイアウトを考え、必要な分量の苔を見定めて配置していきます。
背の高い苔は、土に立たせる必要があるので、ピンセットなどを使い土に埋め込むように配置していきましょう。
背の高い苔の例:ヒノキゴケ
数本を束ねて、ピンセットで挟み込みます。
ビンセットで挟んだまま、土に差し込みます。
ピンセットを抜くときに苔が一緒に出てきやすい為、割りばしなどで苔を上から押さえてもいいでしょう。
苔テラリウムの作り方『水やり(スプレー・霧吹き)』
苔の配置が完了しましたら、苔がしっかりと濡れるようにスプレー(霧吹き)で水を与えます。
葉の全体にかかるように、まんべんなく水を散布してください。
苔テラリウムの作り方『水滴の除去(拭き掃除)』
スプレーをし終えると、容器の内側は水滴がびっしり付いてしまいます。
これだと綺麗な苔の観賞がしにくくなってしまいます。
こそで、ティッシュペーパーを少しちぎり、ピンセットで持って丁寧にふき取っていきます。(写真の苔は『ホソバオキナゴケ』です)
水滴か無くなったら完成です。
苔テラリウムの作り方『蓋で保湿』
蓋をすることで乾燥を防ぐことができます。
苔は基本的に湿度を好むものが多く、今回の作品で使用した苔も当てはまります。
蓋は蒸れにもつながりますが、適度な換気を心掛けるようにすれば大丈夫です。
写真の蓋はかなりの密閉タイプですが、実際にはそれほど密閉度は必要ありません。
プラスチックの板をカットした手作りの蓋などでも問題ありませんよ。
苔テラリウムの作り方『完成!』
高さのあるヒノキゴケは、後方に配置しています。
机の上に飾っておきたい1品になりました♪
作品のポイント
奥には黒雲母花崗岩(大き目の石)を配置しており、立体感を出しています。
黒雲母の黒色と石英の白色がきれいですね。
左手前の石英の隣には、背の低いコツボゴケを配置しました。
みずみずしく透明感のある葉で、石にも着生するため、石英の上にも仮根をおろすかもしれませんね。
右手前には、ホソバオキナゴケを配置しました。
もこもことした姿はとても可愛らしく、優しい気持ちにさせてくれます。
飾っておく場合は、蓋をして湿度を保つようにし、換気は2日に1回程度でよいでしょう。
半日陰か日陰にし、暑すぎる部屋を避け蒸れないように注意しましょう。
みなさんも作ってみてはいかがでしょうか♪